函館ロケ3部作/追悼:森田芳光監督
2011年は本当に色々なことが起こりました。個人的なことから世界的な災害まで、ありとあらゆることがありました。芸能人や有名人の訃報も多かったように感じます。
そんな中、函館の魅力を映画を通して発信してくださった(と個人的には思ってます)森田芳光監督が、去る12月20日に急性肝不全で亡くなりました。森田監督といえば、今年の「函館港イルミナシオン映画祭」にゲストとして登場予定でしたが、急遽キャンセルされていましたもんね。ニュースによると、長くC型肝炎を患っていたようで、秋口から調子が良くなかったのだとか。
多くの作品を遺した森田監督ですが、今回はその中でも函館でロケをした作品をリストアップしてみます。年末年始、映画監督が切り取る函館の風景を楽しんでみては。
キッチン/1989年
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吉本ばななの同名小説を映画化したもの。小説は大ヒットでしたが、映画としての興行成績は振るわなかったようです。個人的な見解では、起承転結がはっきりとした物語ではなく、2011年現在でヒットすることが多い日常淡々系といいますか、独特の空気感を味わう作品だったため、わかりづらくエンタメ的に楽しめたかったことが原因なのかな、なんて。作品中印象的なのは、今は無き東山のローズヒルが出てくるとこっすかね~。現在、多彩な分野で活躍中の川原亜矢子さんの映画デビュー作でもあります。
海猫/2004年
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谷村志穂の同名小説を映画化したもので、道南の貧しい漁村の漁師の下へ嫁いだ女性の愛の遍歴を描いた物語。漁村、ということで南茅部や函館公園・外人墓地などで撮影が行われたようですね(ブログ「海猫black」さんが詳しいです)。主演の伊東美咲さんの濡れ場シーンが話題ということでR15指定されています。レビューなどを読むと、それほど激しくはないようですが(^^;
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私出すわ/2009年
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森田芳光監督・脚本作品。監督にとっては1996年の「(ハル)」以来13年ぶりとなるオリジナル作品だったのだとか。ストーリーは東京から故郷(ロケ地は主に函館)へ戻ってきた小雪さん演じる主人公の山吹摩耶が、地元同級生の夢を叶えるために次々と大金を出していくというストーリー。その大金の出所や摩耶の目的、大金を受け取った同級生たちの運命がどうなるのか、という点が見所のようです。函館では市電の全面広告列車が走るなどかなり力を入れて取り組んでいたような印象です。
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函館のロケ地に関しては、函館フィルムコミッション。
イルミナシオン映画祭の公式サイトはコチラ。
ちょいと収録データは古いのですが(汗;
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