函館バル街21、春バル歩いて飲んで音にノッて(後編)
(前編からつづく)
4月20日(日)に開催された21回めのバル街。「西波止BAR」ではこだてビールを味わった後に向かったのは、すでに恒例となった「和雑貨いろは」横でのライブ。港町エリアにぽっかりと現れる音空間。赤レンガと和洋折衷住宅に挟まれている雰囲気がなんとも合うんですよねー。この日は気温は低めなものの、風は大人しくいい具合に音を楽しめる気温でしたね。
次に向かったのは「ひのき屋」のライブが開催中のはこだて工芸社へ。はこだて工芸社は十字街にある梅津商店跡に移転したばかり。ピンチョスを提供するのは七飯町のフレンチレストラン「ブランベール」。通りに面していることもあり、結構な混雑っぷりでした。とはいえ、それほど並ばずにピンチョスを手にすることが出来ました。
本格的…な感じがするピンチョス。煮込み系のオードブルはモチロン美味しいのですが、このお野菜のピクルスの食感がなんとも言えず素晴らしい。たった一皿なのに様々な世界を垣間見たような気持ちになれました。ドリンクは白ワインと迷ったもののサングリアに。爽やかに飲み干せました。
そして、次に向かったのは何を思ったか、バル街参加店最西端「おでんや 海明(うみあけ)」。いい具合にほろ酔い加減で、てくてくと、てくてくと、てくてくと…酔っ払っているので歩みも遅くなかなか着きません(汗;時計を見ると、はこだて工芸社を出てから30分ほど経っていました(笑)。じょじょに街の灯もにぎわいもシンとした雰囲気になった頃、ふと浮かぶオレンジ色の「海明」の看板。
ピンチョスは味噌おでん。少し肌寒い春バルにはもってこいのお酒のアテ。バルにくる際の市電に揺られながら、うっすら「おでん、行っときたいな」と頭の片隅にこびりついていた、味噌おでん。やはりここは「熱燗で!」と言いたいところなのですが、ほろ酔いで歩いていたらすっかり体が温まってしまい、反射的に「冷酒」をお願いすることに。
いやしかし、この味噌おでんに日本酒の組み合わせ。そりゃあ、鉄板でしょう!とかねてより思っていたのですが、そもそもビール党の私なので、なかなか組み合わせる機会が無かったんです。
ようやくのコラボレーション!しかも、舞台はおでん屋さん。カウンターに小上がり、今風ではなくいい具合にこなれた建物で、味噌おでんに冷酒。これがハマらないわけ無いっしょ!たまごとちくわは、おでんの実としてこれまた鉄板なのですが、この時はやたらと煮昆布が美味しく感じたのでした。函館だから?
そして、チケット最後の1枚は「MOSSTREES(モストゥリー)」。定番の場所でちょっと腰を落ち着けて、と。混雑する時間帯以外は座って飲める事が多いので、遅めの早い時間に狙い撃ち。立地と営業時間的に最後の場所にする人が多いので、その狭間を狙って。今回は、「ローストビーフとスライスした春野菜の付け合せ」。
アスパラまでスライス野菜に入っていたのが、ちょっと嬉しかった。そして、肉。ビーフね。軟らか!霜降り!いい具合の火の通り具合!たまらん!曰く、「今回の肉は結構こだわって仕入れたんだ(店主談)」とのこと。もちろん部位によっては赤身が強いところもあるとのことですが、いやはや。ここは赤ワインでしょう…。赤ワイン、おかわり。
いい具合に満足しまして、23時40分のバル街お帰りバス(チケット台紙提示で100円)で本町まで戻り、とあるカフェバーに知り合いがいるのを見つけ、さらに追いビールして帰宅!お帰り電車、バスの乗務員さん、ならびに遅くまで酔っぱらいのために頑張ってくださったスタッフ、お店の方々には毎度頭が下がります。ありがとうございます。
今回は普段あまり行かないお店と場所へ行ったのですが、どこも素晴らしかったですねー!そんなわけで、再訪を心に誓ったのでした!