千秋庵総本家のどらやき【週甘】
1860年、日米和親条約に沸き立つ函館に一人の秋田藩士が菓子売りとして函館に降り立ったところから始まる千秋庵ヒストリー。今や北海道各地で名前を見る千秋庵ですが本家は函館。そんな歴史のあるお店の「どらやき」を食べましたよ。
まず、手に取るとずっしりとした重さに驚きます。さぞあんこがぎっしりなのだろうと想像し、心が沸き立ちます。私そんなに甘党ではないですけど。
茶色く美しい焼き色の生地にぎゅっと抱かれたあんこの姿がチラリ。横から見てもぷっくり。余談ですけど、ホットケーキをこのように綺麗な均一な色で焼くのは難しいですね。損なことを思いながら、ナイフで一太刀。
あんこだけかと思ったら、衣の生地も肉厚。されども、あんこもぎっしり。豆感が画像からもおわかりになるかと思います。実食すると、意外にもそれほど甘くないのでサクサク食べ進めていけます。お茶請けには緑茶か番茶を用意するべきですね。お互いの味を引き立ててくれるでしょう。しかし、こちらのあんこも「豆感」が足らない。すなわち、豆の程よい堅さが食感として残っていないと満足できないようです。しかし、1個食べるとさすがにお腹いっぱいになります。それほどに「食べた感」を感じられる満足の逸品。さすが、歴史が深いだけあります。上品です。
■どらやき/189円@函館千秋庵総本家